
ハウスコムは、シーアールエヌを買収し、シナジーと企業価値向上を狙っています
ハウスコム株式会社(3275)は、2023年4月11日のIR発表で、株式会社シーアールエヌの全株式を取得することを報告しています。ハウスコムは、東京都港区に本社があり、不動産賃貸建物の仲介・管理業務等を行っています。シーアールエヌは、京都府京都市に本社があり、不動産に関するフランチャイズチェーンシステムの企画・立案・運営・提供を行っています。ハウスコムは、シーアールエヌを買収し、シナジーと企業価値向上を狙っています。本ブログでは、公表された資料から、当該M&Aについて見ていきます。
Housecom Co., Ltd. (3275) announced its IR report on 2023/04/11, Housecom acquires shares of CRN Co., Ltd. Housecom is headquartered in Minato-ku, Tokyo, and is engaged in brokerage and management of real estate rental buildings. CRN is headquartered in Kyoto City, Kyoto Prefecture, and plans, operates, and provides a franchise chain system related to real estate. Housecom aims for synergies and corporate value enhancement. I report about the M&A from the contents of the announced IR report.
本M&Aの目的は、シナジーと企業価値向上
本資料によると、「今回のシーアールエヌのグループ化により、当社とシーアールエヌの持つ仕組みやノウハウ等を共有することがシナジーを生み、両社の企業価値の向上に繋がると判断いたしました。 今後につきましては、このシナジー効果を最大化するように取り組んでいくことにより、事業の発展・拡大を図ってまいります。」とあります。ハウスコムは、不動産賃貸建物の仲介・管理業務等を行っています。具体的には、全国に広がる、直営店舗にて、不動産の賃貸の営業を行っています。また、法人営業や売買営業等の部署でも賃貸・売買の営業を行っています。主要なビジネスモデルは、「個人向けの賃貸仲介」となり、店舗での集客・相談・契約締結を宅建士等の専門家による情報提供を行うことでフィーを計上します。シーアールエヌは、京都府京都市を中心とした、不動産の賃貸・売買のフランチャイズを行っています。不動産のフランチャイズは、店舗のブランディング、集客ノウハウ、営業担当者のスキルアップ等の情報提供、契約書のひな形提供等の情報提供、を行います。両社の事業用域は、エリアが重複する箇所があるため、カニバリズムが発生する可能性はありますが、全国的に見れば、局所的な重複といえます。ビジネスモデルとしては、ハウスコムは直営、シーアールエヌはフランチャイズ、という違いがありますが、行っているビジネスは「不動産の仲介」であり、シナジー効果があるといえます。ハウスコムは、フランチャイズが少ないため、フランチャイズのノウハウ獲得になり、企業価値向上につながります。
本M&Aは、ハウスコム全体に対する影響は軽微となっている
シーアールエヌは、2020年3月には純資産30,109千円、総資産76,400千円、売上高95,619千円、営業利益-27,943千円、当期純利益-28,097千円となっています。2021年3月には、純資産78,858千円、総資産157,678千円、売上高121,079千円、営業利益8,301千円、当期純利益3,748千円となっています。2022年3月には、純資産79,817千円、総資産136,879千円、売上高136,398千円、営業利益8,242千円、当期純利益958千円となっています。ハウスコムの営業収益(売上高)を見ると、2022年3月に14,206百万円であることから、ハウスコム全体への売り上げ面での影響は軽微といえます。



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