
星野リゾート・リート投資法人は、施設の環境負荷低減を進めESGを推進しています
星野リゾート・リート投資法人は、2022/10決算を2022/12/ 15に公表しました。ハイライトを見ると、2022年10月の1口当たり分配金は、7,681円となりました。1口当たり分配金は、2023年4月が8,350円となり、2023年10月が8,370円となることが予想されています。一口当たり配当金が来季から増加し、再来季において横ばいとなる要因として、今後の旅行需要の回復が見られ来季に増加するものの、過去の稼働をもととした賃料収入があるため、再来季に大きく回復はしないことがあげられております。本ブログでは、公表された決算の内容から、当該リートについて見ていきます。
Hoshino Resorts REIT, Inc announced its 2022/10 financial results on 2022/12/15. Looking at the topics, the distribution per unit in 2022/10 was 7,681 yen. The future trend of distribution in 2023/04 is expected to be 8,350 yen, and in 2023/10 is expected to be 8,370 yen. I report about the REIT from the contents of the announced financial results.
一口当たり配当金の改善が進む
本報告書を見ると、今期の営業収益が、5,882百万円(前期5,438百万円)であり、営業利益が2,463百万円(前期2,200百万円)、当期純利益が1,964百万円(前期1,761百万円)となっています。一口当たり分配金が7,681円(前期7,195円)となっています。本リートは、営業収益が改善した結果、当期純利益が増加しています。本リートの特徴として、過去の売却益等を活用した圧縮積立金の取り崩しなどを今期行っておらず、正味の実力の配当原資が配当金となっています。また前期と比して、分配金が増えていることは、観光産業のコロナ禍の最悪期を脱しつつある現状があります。来期の一口当たり分配金が増加する要因として、緊急事態宣言のあったときの利益や売り上げ連動の賃料部分がなくなっていくことで、ポストコロナの現状を徐々に反映できるようになってきていることから、回復が見られるといえます。
ハイアットリージェンシー大阪内でのリゾナーレ大阪の運営開始
本リートは、2022年12月16日に、大阪市住之江区のハイアットリージェンシー大阪内にリゾナーレ大阪を開業しました。当該ホテルの立地は、大阪の中心部から離れているため、交通アクセスの面で旅行客の集客に苦戦する物件ですが、その一部に目的型の滞在ホテルであるリゾナーレ大阪を開業することで、大阪の中心部からのアクセスのしにくさを解消する施策を行っています。具体的には、子供と一緒にアトリエルームで知育を行うサービスを提供したりします。問題点としては、同じ建物内に、2つのブランドが存在することでマーケティング上のわかりにくさはあります。ただし、他業種の飲食業では、同一店舗内に2つのブランドを掲げて成功する事案があるなど、マーケティングセグメントを明確に分けることで、ブランドのわかりにくさを解消することができている事案もあります。本リートの施策については、「滞在はリゾナーレ」で「サービスはハイアット」ということで低価格で高品質のサービスを受けることが不可能ではないため、その点で、RevPARの低下がみられるか、注目する必要があるといえます。
ESGは、地域の宿泊施設の役割と循環の考え方を想定して施策を展開
本リートは、サステナビリティファイナンス・ フレームワークの策定を通して、地域社会の貢献をする考え方を整理しています。具体的には、当該ホテルの地域に観光客が来ることで、地域の雇用が生まれ、関連する地域経済に波及し、その結果地域の活力が増えることで地域の魅力が回復し、観光の魅力が高まり観光客の流入の要因が増加するという考え方を整理しています。また、各論においては、「ホテルの従業員の休憩スペースのリノベーション」などを行うことで、従業員の快適性と労働生産性の向上を企画したりしています。ホテルは、顧客へのサービス還元が重視されますが、それを支える従業員の福利厚生を高めることで、よりよいホスピタリティーを実現したいという考えであると考えられます。このようにホテル運営は、売り上げや利益連動の賃料がある点で、よりよいサービスを提供するための施策をホテルオペレーターと一緒になって考えて価値の増加に努めていることがよくわかります。



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