
コメ兵は、東京都台東区の御徒町で貴金属を販売するセルビーを買収し、事業強化を狙っています。
株式会社コメ兵ホールディングス(2780)は、2022年8月17日のIR発表で、株式会社セルビー(東京都台東区)の全株式を取得し、子会社化することを報告しています。コメ兵は、愛知県名古屋市に本社があり、ブランド・ファッション事業とタイヤ・ホイール事業を行っています。ブランドバックの買取などで高い知名度を有しています。セルビーは、東京都台東区に本社があり、宝飾品買取を行っています。コメ兵は、セルビーの買収でジュエリーの販売と買取の強化を狙っています。本ブログでは、公表された資料から、当該M&Aについて見ていきます。

Komehyo Holdings Co., Ltd. (2780) announced its IR report on 2022/08/17. Komehyo acquires the stock about Selby Co., Ltd, which sells jewelry in Tokyo. Komehyo sells and purchase the brand fashion and jewelry and run auto maintenance shops. Komehyo is famous for purchasing brand bags. Komehyo aims to strengthen the sale and purchase of jewelry with the acquisition of Selby. I report about the M&A from the contents of the announced IR report.
本M&Aの目的は、ジュエリーの販売と買取の強化
本資料によると、「現在、当社を取巻くリユース・リサイクル業界は、持続可能な社会の実現に向けた価値観の変化により消費者のニーズが高まっている一方、サービスやチャネルの増加に加え、新規参入企業も多いことから、買取・販売競争は激化の一途を辿っております。このため、株式会社セルビーの子会社化によって、重要商材の1つであるジュエリーの販売、買取りを強化してまいります。また、リユース×テクノロジーによって、リユースを通じた新しい価値を生みだすことに取り組みながら、他社との差別化を推進することで、経営の安定性を高め、企業価値を向上してまいります。」とあります。コメ兵もセルビーも、宝石の買取・販売を行っており、業務内容が重複します。しかしながら、コメ兵が東海地方に基盤があるのに対し、セルビーが東京都に基盤があることから、エリア的なカニバリズムは起こりにくい関係性があります。この点において、相互のノウハウを共有することで、業務の強化が可能と一般的には言えます。
本M&Aは、コメ兵全体に対する影響は軽微となっている
セルビーは、2019年12月には純資産29百万円、総資産489百万円、売上高1,243百万円、営業利益8百万円、経常利益0.52百万円、当期純利益0.319百万円となっています。2020年12月には、純資産-7百万円、総資産511百万円、売上高1,111百万円、営業利益-32百万円、経常利益-36百万円、当期純利益-36百万円となっています。2021年12月には、純資産-41百万円、総資産444百万円、売上高1,061百万円、営業利益-29百万円、経常利益-34百万円、当期純利益-34百万円となっています。コメ兵の売上高が2021年3月に50,723百万円、営業利益が590百万円、当期純利益が-595百万円であることから、コメ兵全体への影響は軽微といえます。コメ兵もセルビーも純利益がマイナスとなっていますが、一般的には、M&Aにより間接コストが軽減されることで、利益が出やすい体質になると言えるため、赤字幅の削減が期待されます。



コメント